2010/10/18

コスモス

コスモスは秋桜と言われるように、「天高く…」という秋の空にぴったりの花です。
青い空に揺れる秋桜の花は季節の象徴ですね。
私が選んだのは、ビロードのような濃~いピンク。絵にしたら、秋桜に見えないかも~~!
それでもこの色、好きなのよね。

このところ、秋晴れで、運動会の声もピストルの音も、そして街の雑踏も、空に「届く」ような、音が空に「吸収」されるような感じ。「澄んだ空」という表現を「音」で理解できたような気になりました。
(この歳まで、何度も繰り返し仰いだ「秋の青い空」なのに、ふと感じたそんな気づきに驚いています。)

cosmosとはギリシア語で世界、宇宙、秩序を意味する語。花びらが整然と並ぶ花ゆえの名前だそうです。描く際にもこの特徴、「対性」を意識して花と向かい会いました。
青い空は描けないけど、遠い背景に青い空が見えるように描けたらいいなぁ。


・菊(きく)科。
・学名 Cosmos bipinnatus
Cosmos : コスモス属
bipinnatus : 二回羽状の,再羽状のCosmos は、ギリシャ語で「飾り」の意味。 
描き方:
対性であること。
花びらの重なりは色を抜き、最後にフワっとぼかす。

2010/10/08

タデアイ

季節は急に秋です。今日の仙台は日中で20℃を割る日になりました。
忍び寄る秋に先日、やっと家の寝具とファブリックを模様替えしました。これでヌクヌクできますデス。

秋の散歩の道端には、つゆ草の青とイヌタデのちょっとした赤。これらはどんなところにも生息OK!な雑草のような花(って、雑草じゃん)。
蓼食う虫も好き好きなんて言われるけど、神出鬼没な感じで嫌いじゃないヮ。

タデ科の植物でよく目にするのは、イヌタデ、ヤナギタデという種類です。でも、今回のモデルはタデアイという藍染の原料となるもの。一般的で見過ごしてしまう蓼ですが希少な役割を担うものあり。

タデ科と似ている(と思われる)お仲間には、ネジバナやミズヒキなど、楚々とした可憐な花がありますね、こちらも好き!です。
でも、絵にすると、小さな花は難しい…。


タデ科 Polygonaceae
イヌタデ属 Persicaria
タデアイ tinctoria
タデアイは、タデ科の一年生植物。
外形はイヌタデによく似ているが、アイは葉を傷つけると傷口が藍色になる。
茎は高さ 50~70cmになり、よく枝分かれする。葉は幅の広い被針形(竹の葉のような先端が尖り基部のやや広い形)をしている。原産地は東南アジアから中国。葉は藍色色素の原料となる他、乾燥させて、解熱、殺菌の漢方薬としても用いられる。

描き方:
構成として、茎がクロスするのはNGだろうか…。

2010/10/07

ハマナス

久しぶりに描き終えたものです。
夏休み、充分な時間があったはずなんですけど…

津軽半島へ旅行した時、平舘の海岸公園でハマナスの実を知りました。
遅ればせながら、ハマナスは海岸沿いに自生するバラ科の植物ということも知りました。
へぇ~~野生のバラなんだ、と感動したものです。
 そして、その週の教室でのモデルがなんとハマナスだったので、この植物との「運命」を感じてしまいました。(ちょっと大袈裟!?)
だから、わざわざ難しいモデルを選んでしまいましたが、その分、ガンバッテ最後まで描きあげましたョ。
赤い実と鋭い刺が印象的。描いているうちにマスマス好きになりました。

赤い実はバラ科だから「ローズヒップ」(昨年描きました)、食用になり中性脂肪を下げる効果があるそうです。
そうそう、人間ドックの結果が届きました。コレステロール値が高くて、再検査。
こちらでもハマナスが必要かしら?



一般名: ハマナス・浜茄子
学名: Rosa rugosa  「ロサ・ルゴサ」
属性: バラ科バラ属
別名: ハマナシ・浜梨
季節: 花期6~8月(夏)・実期は秋

描き方:
葉脈のボコボコ感を大切に。葉の厚みと光を感じるように描こう。





 

絵の中でトンデモナイ間違いがあり(!)、
修正しました。